ギャンブルなのに税金がかかる?!オンラインカジノで得た勝利金は実際にどのように課税されるのか?税金の法律をしっかり理解して確定申告の時期や他の人にバレない申請方法もしっかりチェック!
オンラインカジノで、一定の勝利金を得たときに納税義務は発生するかどうかを疑問に思われているプレイヤーの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もしかすると、全く聞いたことが無かった!!っと驚かれている方もいらっしゃるかもしれません。
こちらのページではそんな方やビギナーの皆さんに、まずはオンラインカジノでたくさん稼いだ時に税金がかかってくる可能性があるという事を、分かりやすく紹介していきたいと思います。
ギャンブルによる勝利金なのになぜ税金がかかるのか?
どれくらいの税金がかかるのか?
など色々疑問に思う点はあると思います。知らなかったじゃ済まされない国民の義務「納税」に関わる大事な事なのでしっかり一緒に勉強していきましょう!
目次
オンラインカジノで得た収入は課税対象?!
それではまず一番に皆さんが気になっている点オンラインカジノで得た金額や利益に税金がかかるのか?という質問にお答えすると「オンラインカジノで得た賞金は一時所得とみなされ、課税対象となります!」
しかし、これをもっと分かりやすく噛み砕いてお答えすると、
「手にする金額によっては税金がかかります!」
では、なぜ税金がかかるのか?という所から解説していきたいと思います。
オンラインカジノで得た利益は一時所得になるってどういう意味?
先に少し触れましたが、オンラインカジノで勝ったときの利益は、日本の法律的には「一時所得」とみなされます。この一時所得とはいったい何かを少し紹介したいと思います。
一時所得とは
一時所得とは、簡単に言うと給与などの収入以外で得る臨時的に発生する収入を指します。詳細は国税庁のサイト内でも確認できます。
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。 この所得には、次のようなものがあります。 (1) 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます。) (2) 競馬や競輪の払戻金(営利を目的とする継続的行為から生じたものを除きます。) (3) 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等 (4) 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものを除きます。) (5) 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等 |
因みに、このリストで言うとオンラインカジノから得る利益⑴の懸賞金や福引の賞金品や⑵の競馬や競輪の払戻金同じに分類される為、一時所得としてみなされるという事ですね。
もっと分かりやすく言うと、競馬・競輪・パチンコ・スロットを含め、福引などの賞金品で利益や臨時収入を得た場合も一時所得にあたるという事です。知っていましたか?
どうしてオンラインカジノだけ税金がかかるの?
パチンコや競馬で税金を払う必要がある?!
とは言っても、ギャンブルを他にもされている方で、「ギャンブルに税金なんか払ったことなんて無い!」っとか「本当にみんな払っているの?」なん思われている方もいるかもしれません。
それもそのはず、日本でできるパチンコや競馬などの“ギャンブルで得た勝利金の税金を払った”という方はほとんどいないと思います。なぜなら、日本にあるギャンブルの払い戻しは換金所での現金払いが基本になっているからです。
ですが、先ほど述べた通りパチンコや競馬もオンラインカジノと同じく、納税の義務がある一時所得となります。
支払い方法による違い?!
では、パチンコや競馬でほとんどの人が払ってないなら、オンラインカジノでも払わなくてもいいでしょう?と思われる方がもしかするといるかもしれません。しかし、それは大きな間違えなので気を付けましょう。
なぜなら、オンラインカジノとその他のギャンブルの賞金や利益は支払い方法が全然違うからです!オンラインカジノに興味を持っていらっしゃるなら、もうお分かりかと思いますが「オンラインカジノで出金をするときは基本的には銀行に入金」をする事になります。換金所や窓口での現金払いというオプションは存在しません。
つまり、“銀行”という国税庁が取り締まることができる機関にしっかりと記録として残る為、納税しないともちろんバレてしまいます。
因みに、競馬やパチンコでの現金払いのお金の動きは正直いうと税務署にとって把握しづらいです。もちろん詳しくたどれば現金でも把握できるのでしょうが、人員や時間・コストがかかることから、全国民の現金による細かい動きを調査するまで行っていないというのが現状だと言われています。(もちろん、全てが見逃されているという訳ではありませんが。)
オンラインカジノの税金の計算方法
ここからは、実際にかかってくる税金の計算方法について説明していきます! 計算と聞くと“私はこういうとは苦手だから…”とついつい考えてしまいますが、ルールさえわかれば、意外に簡単に自分でできます。もちろん自信が本当に無い方は専門の税理士の方にやってもらうのもいいでしょう。
一時所得が50万円以下の場合は申告は不要
先ず、朗報を始めにお届けすると、オンラインカジノ(もしくは一時所得の合計)の年間合計金額が50万円を超えない場合は申告をする義務はありません!
一時所得の計算式を紹介すると以下になります。
一時所得 = 総収入(合計額)― 総支出(*利益が出たときに賭けた合計額)― 特別控除額50万円 |
*ギャンブルの損失額は支出額ではありません。これについては次で紹介しています。
実際に税金に含まれる金額の計算~ ギャンブルの負けは支出にならない! ~
次に、注意が必要なのはどの金額が一時所得として計算されるのか?という所です!
なぜかと言うとギャンブルには運がつき物となり、賭けたからと言って勝ってばかりでは無いですよね。負ける日もあれば勝つ日もあります。ここで、重要ポイントは「一時所得の計算に含まれるのは利益(収入)が出た場合のみ」の計算になる!という事です。
負けた日はいくら賭けても、いくら損失を出してもこの日のお金の流れは全く関係ないという事です。
例えばオンラインカジノで遊んだ結果が以下の例で説明すると、
日付 | その日の支出額 | その日の獲得金額 | 利益額・損失額 |
2/15 | 5万をベット | 20万を獲得 | +15万の利益 |
3/26 | 10万をベット | 30万を獲得 | +20万の利益 |
5/6 | 15万をベット | 5万を獲得 | 10万の損失 |
8/30 | 20万をベット | 3万を獲得 | 17万の損失 |
昨年の一年の間に4回遊んでそのうちの2回は負けで終わった場合、その日の計算は全く入れる必要は無く、利益が出た2月15日と3月26日のみ計算に入れるという事です。
この例での計算式はこうなります。
総収入(20+30)- 総支出(5+10)= 利益合計 35
ここから特別控除額50万が差し引かれると、算出される昨年の一時所得は0となり、この場合は申告の必要は無いという事になります。
ギャンブルをやって負けた日の事を考えると利益合計から損失合計を差し引いた額が本当の収入額のような気になりますが、ギャンブルの場合は損失額を支出と計算する事はできませんのでしっかり理解しておきましょう!
実際の課税金額は一時所得額の半分!!
因みに、一時収入の計算で計上すべき金額が出た場合でも、一時収入の課税対象額はその半額とされます。
【一時収入の課税対象額の計算式 】 課税対象額 = 下の計算式からから出た一時所得額 ✕ 1/2 *一時所得 =総収入-総支出-特別控除額50万円 |
例えば、一時所得の合計額が特別控除額50万円を差し引いて20万円と出た場合、その半額の10万円が課税対象額となります。この10万円とその他の所得(給料など)を足したものが、所得税の課税対象となり、それに定められた税金が課税されるという流れになります。
課税金額の計算をシュミレーションしてみよう!
ここで、一例をあげて実際に計算シミュレーションをやってみたいと思います。
実際に課税金額を計算する際のステップはこちら、
ステップ1:一時所得の計算
ステップ2:一時所得の課税対象額を計算
ステップ3:その他の所得と合わせた額を計算し、所得税を算出
【オンカジ歴2年のカジオさんのケース】 昨年の年収は500万 。昨年、年間で5回オンカジでプレイ。 その収支記録が以下の表だとします。 |
日付 | その日の支出金(ベット額) | 獲得金額 |
2/10 | 30万 | 60万 |
5/6 | 10万 | 40万 |
5/6 | 5万 | -30万 |
10/3 | 20万 | 90万 |
12/17 | 20万 | 30万 |
【ステップ1:一時所得の計算】
***注意事項: “利益が出なかった日は計算に入れない!”という点です***
カジオさんの場合はこうなります。
総収入-総支出-特別控除額50万円 = 一時所得 に当てはめると、
*総収入 220万 = 60万+40万+90万+30万
*総支出 80万 = 30万+10万+20万+20万
総収入 220万 - 総支出 80万 ― 控除額50万 = 一時所得 90万
となり、カジオさんの昨年の一時収入は合計90万という事です。あくまで、負けた日(7月20日)の支出や損失額は計算にいれません。
【ステップ2:一時所得の課税対象額を計算】
次にステップ1で出た一時収入に対する課税対象額を計算します。
一時所得額 ✕ 1/2 = 課税対象額 に当てはめると、
90万 ✕ 1/2 = 課税対象額 45万
となり、カジオさんの一時所得の課税対象額は45万と計算できます。
【ステップ3:その他の所得と合わせた額を計算し、所得税を算出】
まずは所得税を算出する為に、所得額を出す必要があります。
所得額 = 給料などの収入 + 一時所得の課税対象額
となるため、カジオさんの昨年の年収500万と45万を足した金額、545万が昨年のカジオさんの所得額となります。
所得税の計算
所得額が計算出来たら、次に自分の所得額に沿った税率と控除額を下の表から確認して計算してみましょう。
所得税の速算表
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
この表を見るとカジオさんの所得額は545万なので税率は20%、控除額は427,500円となります。
所得545万 × 税率0.2(20%)― 控除額427,500円と計算され
カジオさんの昨年の所得税は662,500円と算出することができます!
確定申告について
さあ、所得税の計算方法はわかりましたが、いざ確定申告!となると他にも知っておいたほうがいい次項がいくつかあります。税金が発生する時期や必要書類など一緒に確認していきましょう!
会社勤務の方であれば、税金関連は企業の方でやってくれますが、オンラインカジノで稼ぐ方は個人の収入となるので自分で確定申告を申請する必要があります。
税金が発生する期間や申告時期はいつ?
毎年の確定申告の対象期間は前年度の1月1日から12月31日までとなります。
確定申告の時期は、毎年2月16日から3月15日までの1か月間です。
ポイントは昨年の12月までの1年間を今年の2月・3月中旬までに申告・納税するという事です。オンラインでも郵送でもできます。
因みに、みんな同じ気持ちですがこういう手続きって面倒で後に廻してしまいがちです。自分でやるとなると特にそうなってしまうのは分かりますが、混雑しない初めの方にやってしまいましょう!
確定申告に必要な書類
確定申告を行う際に必要となる書類
- 源泉徴収書
- オンラインカジノから発行してもらう「支払調書」
- 経費などで利用した領収書(所得額300万以下は不要)
源泉徴収は企業から、年末年始に受け取ることができます。「支払調書」については、オンラインカジノによっては年度末に用意されている場合もあれば、そうでない場合もあります。まずはカスタマーサポートに連絡し納税の義務があることを伝えるなどして請求しましょう。
万が一自分のオンラインカジノが支払調書を用意できない場合などは、自分で記録した帳簿や収支を記録した明細などでも受け付けてもらえる場合もあります。その際は税務署へ確認することをおススメします。
経費の領収書と記載しましたが、これはもしもオンラインカジノ以外で何かの収入を得ていて、それらにかかった経費がある場合のみ必要となります。オンラインカジノについての領収書は特に必要ありません。
会社にオンカジで稼いだことがバレたくない?
企業勤めをされている方が、確定申告をする際に
「副業は基本的に禁止されている」
「会社の給与以外に他の所得があることがバレたくない」
「オンラインカジノでお金を稼いだことがバレたら困る」
などと、心配になる方もいるかもしれません。そんな方に紹介しているのは
確定申告書の第二表(2面)の
【給与所得者がその他の所得にかかる住民税の徴収方法】という欄で
【自分で納付(普通徴収)】にしておくという事です。
これは、住民税にかかってくる内容になりますが、企業勤めの方で給与のみの収入であれば何気にそのまま、給与差し引き(特別徴収)になっていることが多いのですが、別収入により変動がでる住民税は自分で納付すると決めることができるのです。
以上で、オンラインカジノで得た収入の税金手続きについて一連の流れが分かって頂けたかと思います。カジジャパではもっと安心してオンカジで遊んでもらえる為の情報をこれからも随時発信していきたいと思います。他のページでも大事なお金に関わる情報を掲載していますので、ぜひそちらも参考にしてくださいね!